週末の土曜日に久しぶりに夫の初日公演を観に行きました♪
たくさんの本番を抱える夫の公演は観に行こうと思えばいつでも行けそうですが、夜遅くまでかかるオペラ公演の間、子供3人をどうしようかと考えると、そう簡単には行くことができません。
でも今回の公演は特別だったので、どうしても行きたくて、数ヶ月前から友人にお願いし、家族の体調面も気を遣いました。
実は夫本人の体調が一番悪く、前日までハラハラドキドキでした💦
そして、念願叶ってのオペラ鑑賞❗️
この公演をもって、高田智宏はKammersänger宮廷歌手の称号を受勲されました🎉
宮廷歌手、カンマーゼンガー⁉️ってなに?って感じですかね😂
簡単に言えば、ドイツ、オーストリアで歌手が受け取れる名誉称号なのですが、キール歌劇場では最年少、ドイツで受け取る日本人では歴代4人目の受勲となりました👏
資格は、10年以上勤続し、その歌劇場及び市や州に多大な貢献をした人物。
だそうです。
今後、氏名の前に例えば「Dr.」の称号の様に「Ks.Tomohiro Takada」
(Ks.=Kammersänger)と付けて名乗れることになります😊
終演後、歌劇場ロビーにて受勲式が行われました。
キール市長から賛辞と表彰、歌劇場総支配人Karasekさんと総音楽監督Fritzschさんからも
賛辞をいただきました。
異国のこの地で、この歌劇場で10年間、真面目に取り組んできたことを、この様に高く評価してくださる方々がいるということが本当に有り難いです。
いつも応援してくださる観客の皆さま。
皆さまに感謝の気持ちを述べ、感無量です。
初日公演の批評が新聞に載りました。
「キール最年少の宮廷歌手となった高田智宏は、ただ上手く演じただけでなく、完璧なカヴァリエバリトン(*バリトンの種類の一つです)として、高貴な部分から激昂する表現までをも、見事にヒットさせた。」
(私の訳し方が上手くなく、伝わるでしょうか💦)
今シーズン出演する公演はワーグナー『神々のたそがれ』ギュンター役、ヴェルディ『仮面舞踏会』レナート役、シュトラウス『アラベラ』マンドリーカ役です。
↓日本の事務所のホームページもありますが、内容と写真が古いです💦
http://www.aspen.jp/artist/baritone/tomohiro-takada/index.shtml
歌劇場もすっかりクリスマス仕様です。
夜遅くまで子供達を快く預かってくれた友人家族宅で、子供達が作ってきたクリスマスツリー。こういう支えが本当に有り難いです。
夜中に寝入った子供達を抱きかかえて車に運ぶ時には、外は吹雪いていました☃️
朝から大喜びで雪と戯れる子供達を見ながら、現実に引き戻されたのですが😂
ドイツ語もままならないまま無謀にも住み着いて13年、運良くキール歌劇場に就職して10年、その間に家族も増え、たくさんの出来事があった中、自分のやるべきことは見失わなかった夫、そして、これまで未熟な私たち家族を支えてくださった友人、知人、日本の家族の皆々様、本当に全てがあってのこの日でした。
紙切れ一枚の受勲を知らせる手紙を受け取ってからの驚きと喜びの気持ちは、
プレッシャー→充実→感謝へと変わっていきました。
本当にありがとうございます。
夢の様な週末も束の間、夫は今週から稽古が始まる「仮面舞踏会」の暗譜に大慌てで取り組んでいます😂
これからもまだまだ、大きく邁進してくれます!きっと😉